Paper's Program Note

Python 開発ではプロジェクトごとに仮想環境を分けることで、他のプロジェクトと依存関係が衝突せず、安全・快適に開発できます。 本記事では、Windows 上で「プロジェクトフォルダにある app.py を仮想環境で動かす」までの手順をまとめ、コマンドプロンプト（CMD）とPowerShellの両方に対応する方法を解説します。

目次

1. 前提条件
2. プロジェクトフォルダの準備
3. 仮想環境の作成
4. 仮想環境の有効化(CMD vs PowerShell)
5. 必要モジュールのインストール
6. app.py の実行
7. 仮想環境の終了（無効化）
8. 再度、仮想環境に入る方法
9. まとめ

1. 前提条件

• Python 3.6 以降がインストール済み
• Windows のコマンドプロンプトまたは PowerShell が使える
• プロジェクトフォルダ内に app.py が存在

2. プロジェクトフォルダの準備

1. コマンドプロンプト／PowerShell を起動。
2. 作業用ディレクトリを作成・移動：
   C:\> mkdir MyProject
C:\> cd MyProject
3. app.py を配置。

3. 仮想環境の作成

C:\MyProject
> python -m venv venv

• venv フォルダが生成される
• python が Python 3 を指していない場合は python3 -m venv venv を使う

4. 仮想環境の有効化(CMD vs PowerShell)

PowerShellの場合)
.\venv\Scripts\Activate.ps1

CMDの場合)
.\venv\Scripts\activate.bat

有効化に成功すると、プロンプトの先頭に (venv) が表示されます。

pip のアップグレード
python -m pip install –upgrade pip

openai ライブラリのインストール or アップグレード(例)
pip install –upgrade openai

• 仮想環境を有効化した状態で pip freeze > requirements.txt を実行すると、依存パッケージ一覧を管理できます。

6. app.py の実行

(venv) C:\MyProject> python app.py

7. 仮想環境の終了（無効化）

(venv) C:\MyProject> deactivate

• (venv) が消えれば完了

8. 再度、仮想環境に入る方法

• CMD:
  C:\MyProject
.\venv\Scripts\activate.bat
• PowerShell:
  C:\MyProject
.\venv\Scripts\Activate.ps1

9. まとめ

1. フォルダ作成 & 移動
2. python -m venv venv
3. 有効化 (CMD or PowerShell)
4. pip install ...
5. python app.py
6. deactivate
7. 再有効化

以上の手順で、Windows 環境でも安全かつスムーズに Python 仮想環境を利用した開発が行えます。